今年も大みそかの恒例番組「第75回NHK紅白歌合戦」に、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の後継マネジメント会社「STARTO ENTERTAINMENT」所属アーティストの出演が実現しませんでした。
この結果についてNHK会長の稲葉延雄氏は「出演いただけなかったのは残念」と述べています。
2023年のジャニーズ勢出演ゼロから引き続き、今年も同様の結果となった背景には、NHKとSTARTO側の交渉過程や社会的な影響が大きく関係していると見られます。
今回の決定に至るまでの経緯や紅白出演基準を紐解き、その影響と今後の展望を探っていこうと思います。
- NHK紅白歌合戦でSTARTO勢が2年連続出演ゼロとなった背景
- NHK会長や制作陣のコメントと出演交渉の詳細
- 紅白出演基準や今後のSTARTO勢出演の可能性
2年連続出演ゼロ:紅白を巡る交渉の詳細
NHKは今年、紅白歌合戦への「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの出演交渉を進めましたが、2023年に続き出演ゼロの結果となりました。
「STARTO ENTERTAINMENT」とは、SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)のタレントの受け皿となるマネジメント会社です。
当初は出演枠が確保される可能性があったものの、最終的には合意に至りませんでした。
背景には交渉の難航や、社会的影響を受けた意見の相違があるとされています。
NHKとSTARTO側の交渉の行方
NHKは2023年10月に「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの番組出演解禁を発表しました。
これを受け、紅白歌合戦への出演交渉が進められましたが、結果的に出演者を決定するには至りませんでした。
当初は2枠での出演が検討されていたものの、交渉の過程で双方の希望が一致せず、今回の出演見送りが決定したとのことです。
NHKスペシャルの影響は否定も、関係者は「影響は確実」と指摘
2023年に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」は、過去の事務所問題を扱い、大きな反響を呼びました。
NHK制作陣はこの番組の影響を否定したものの、関係者の中には「社会的な影響が出演交渉に影響したのは確実」とする声もあり、議論が続いています。
タレント間でも番組出演への意見が割れたとされ、出演決定の障害の一つとなったと考えられています。
NHK会長と制作陣のコメント
紅白出演を巡る今回の結果について、NHK会長や制作統括がそれぞれの立場から心情を語りました。
会長は「出演できなかったのは残念」と述べる一方で、具体的な交渉の詳細については把握していないとしました。
制作陣も交渉が進んでいたことを認めつつ、出演実現に至らなかった無念さを表明しています。
稲葉会長「出演いただけなかったのは残念」
NHKの稲葉会長は、20日の会見で「出演交渉の詳細は把握していないが、結果的に出演いただけなかったのは残念」とコメントしました。
さらに、「出演に関する判断は現場に一任していた」とも述べ、交渉の詳細な進捗には関与していなかったとしています。
制作統括大塚氏「交渉失敗を悔やむ」
制作統括の大塚信広氏は、紅白の出演交渉に尽力したものの、「出演が実現せず残念」と述べました。
また、今後についても「STARTO勢の追加出場の可能性はなく、交渉も予定していない」と明言しています。
紅白歌合戦の出演基準と今年のテーマ「あなたへの歌」
紅白歌合戦では、毎年独自の選考基準に基づき出演者が決定されます。
今年のテーマ「あなたへの歌」は、多様な視聴者に共感を届けることを重視していました。
そのため、幅広い世代やジャンルからアーティストを選出する方針が取られました。
その中で、数々のヒット曲を出した、昭和の歌姫である中森明菜さんの出場を心待ちにしているファンがいます。
⇒ 紅白2024出場者発表!中森明菜はなぜ不在?「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE」聴ける?
出場者発表の中に、明菜ちゃんの名前がなかったのでちょっと残念ですが、まだ特別枠の部分で期待が持てます。
結果が楽しみです♪
出演者選考基準と今年の方針
NHK紅白歌合戦では例年、以下の3つの基準で出演者を選定しています。
- その年の活躍
- 世論の支持
- 番組の企画・演出に合うか?
今年のテーマ「あなたへの歌」は、幅広い世代や性別の視聴者に寄り添う構成を目指していて、視聴者に響くアーティストを選出したとされています。
今後の展望と社会的課題
旧ジャニーズ事務所問題を経て、「STARTO ENTERTAINMENT」のタレントたちは活動の幅を広げつつあります。
一方で、社会的注目や過去の問題が出演機会に影響を与える状況は続いています。
今後の交渉次第では、来年以降に紅白出演の可能性が復活する期待も残されています。
旧ジャニーズ問題が残す影響
旧ジャニーズ事務所から「STARTO ENTERTAINMENT」への移行が進んだものの、過去の問題が依然として業界全体に影響を及ぼしています。
出演が期待されたタレントたちは活動の幅を広げていますが、社会的な目が厳しく注がれている現状は否定できません。
紅白出演復帰への道筋は?
NHK側は慎重な姿勢を維持していて、今後の出演に関しても未定とされています。
ただし、交渉の余地が完全に閉ざされたわけではないため、2024年以降の復帰に期待が寄せられています。
NHK会長 紅白STARTO勢出演ゼロに対するまとめ
NHK紅白歌合戦における「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの2年連続出演ゼロという結果は、過去の問題や社会的背景、そして出演者選定の厳しい基準が複雑に絡み合った結果と言えます。
NHK会長や制作陣のコメントには、出演が実現しなかったことへの無念さが表れていましたが、これは単なる個別の交渉失敗ではなく、業界全体の課題を反映した出来事とも言えると思います。
視聴者の注目が集まる紅白の舞台に、再び「STARTO勢」が立つ日が訪れるのか?その未来は、社会の変化や交渉の成り行きにかかっていると言えるのではないでしょうか?
今後に期待したいと思います。
- NHK紅白歌合戦にSTARTO所属タレントが出演せず、2年連続で不在に
- 出演交渉は行われたが、NHK側とSTARTO側で意見が一致せず
- NHKスペシャルや社会的背景が出演に影響を与えた可能性
- 稲葉会長や制作統括が「出演できなかったことは残念」とコメント
- 今後の出演復帰の可能性に注目が集まる