嵐の松本潤が主演を務めたNHK大河ドラマ「どうする家康」が、17日で最終回を迎えました。
このドラマは、毎週日曜の夜8時に放送され、17日の最終回(第48話)は、15分拡大版で放映されました。
最終回の平均世帯視聴率は12.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、全48話の平均視聴率は11.2%に留まりました。
これは前作「鎌倉殿の13人」の12.7%を下回り、大河ドラマの歴史で2番目に低い数字となりました。
しかし、視聴率の面では苦戦したものの、徳川家康の新しい像や革新的な脚本、そしてデジタル技術「バーチャルプロダクション」を導入した撮影技術など、新たな試みは一定の評価を受けています。
大河ドラマの視聴率低下の歴史
「どうする家康」の期間平均視聴率は11.2%で、これは2019年の「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の8.2%に次ぐ低さです。
これまでの歴代ワースト2位だった「平清盛」と「花燃ゆ」(それぞれ12.0%)よりも下回りました。
最終回は7月23日の「本能寺の変」以来、12%を超える数字を記録しました。
⇒ どうする家康28話「本能寺の変」信長の最期・明智の裏切りと家康の思い
番組最高視聴率は、初回の15.4%でした。
⇒ 大河ドラマ2023「第1話・どうする桶狭間」1月8日放送〜静岡市の久能山東照宮を松潤が参拝!
年代別では主要ターゲットの高齢層に加え、ファミリー層も視聴率でライバル番組に劣ることが続きました。
配信の普及と視聴率の変化
現代では配信が盛んになり、リアルタイムの世帯視聴率が急速に減少しています。
ゴールデンタイムの総世帯視聴率は、過去数年で大きく落ち込んでいます。
しかし、連続テレビ小説「らんまん」やTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」など、一部の作品は視聴率を上げることに成功しています。
スポーツイベントとの競合
「どうする家康」は、スポーツのビッグイベントと放送時間が重なることもありました。
例えば、3月12日のエピソードは、「2023ワールドベースボールクラシック」に、10月8日のエピソードは「ラグビーワールドカップ2023」に影響を受けました。
やはり裏番組で、生中継などが入ると、視聴率は奪われてしまいますよね?
新しい演出と技術の導入
この大河ドラマは、徳川家康の生涯を描いたもので、1983年の「徳川家康」以来、40年ぶりに家康を主役に据えました。
古沢良太氏のオリジナル脚本により、新たな家康像が描かれました。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼#どうする家康
主演 #松本潤 インタビュー【前編】
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼1年5か月間の撮影を終えた気持ちや
家康の一生を演じて感じた
❝託された思い❞とは…ぜひ、殿の言葉を受け取ってください。https://t.co/5alhoigvPn
▼後編へ続きます pic.twitter.com/gbH4Ipc5ho
— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) December 17, 2023
引用:ツイッター
特に、「本能寺の変」を家康と織田信長の間の深い友情として描くなど、歴史的事実に新しい解釈を加えた点が特筆されます。
また、徳川家康が家臣の名前を間違え続けるなど、ユーモアも交えた「古沢マジック」によるストーリーテリングも見られました。
「バーチャルプロダクション」の導入は、新しい映像表現を追求するとともに、働き方改革やロケのリスク軽減を目指したものです。
北川景子さんが演じた、お市の方とラスボス茶々の一人二役など、キャストの熱演も話題になりました。
⇒ 「どうする家康」茶々役は誰?秀吉の側室はお市の娘・北川景子が一人二役で再登場!
サプライズゲストとしての小栗旬の出演
「鎌倉殿の13人」の主演だった小栗旬さんが、最終回にサプライズゲストとして登場し、視聴者に驚きをもたらしました。
⇒ どうする家康48話「神の君へ」最終回に小栗旬がサプライズ出演!15分延長〜
老けメークを施した姿は、一目見ただけでは誰であるか判別が難しいほどの変貌ぶりで、SNS上で大きな反響を呼びました。
NHK大河ドラマ「どうする家康」最終回視聴率12.3%で歴代2位の低評価に!まとめ
「どうする家康」の最終回視聴率が12.3%で、歴代2位の低評価に甘んじる結果となりました。
しかし、徳川家康の新しい像の提示や革新的な脚本、デジタル技術を駆使した撮影手法など、新しい大河ドラマとしての挑戦は評価されています。
スポーツイベントとの競合や、配信の普及による視聴率の変動も影響を及ぼしましたが、大河ドラマの新たな可能性を示した作品であったと言えるでしょう。
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