精神分析の用語や、ビジネスのマーケティングにも応用されている「カタルシス効果」は、「心の浄化」を意味した精神医学の用語でもありますが、昨今いろいろな予期せぬことが起こる現代には、このカタルシス効果が重要な役割があることがわかってきました。
今回はそのカタルシス効果について、考えてみようと思います。
カタルシス効果とは?
心のもやもやイライラなど、日々の不安なことや、苦悩や怒りなどを言葉にし外に排出することで、不快感が取り除かれ、安心感を得られる効果のことです。
「カタルシス」とは医学用語として「心の浄化」といった意味で使われていましたが、日常生活の中にも使われるようになり、より身近な言葉になりました。
ギリシャ語で「精神の浄化」を表し、心が洗われる、魂が清められる、気持ちが救われるなどの意味があります。
上記のことから「カタルシス効果」とは「心の浄化作用」ということがわかります。
カウンセリングの場面にも使用
カウンセリングをすることで、結果的にカタルシス効果が得られます。
相談者がカウンセラーに、自分の胸の内の、もやもやイライラを吐き出すことにより、気持ちが楽になり、わだかまりが取り除かれ、生活を前進させることができます。
マーケティングにも応用
ビジネスでは、マーケティングの場面で顧客の感情に共感する時、カタルシス効果が使われていることがあります。
顧客の不安な気持ちをカタルシス効果で解消し、ビジネスをより加速化していく時に、大変重要な役割を果たしています。
心理学でのカタルシス療法
精神科医のフロイトによって確立された療法です。
人間には抑圧された感情があり、それを胸の内だけにしまっておくと、いつか精神に異常をきたす時がきます。
誰かに話をしたり、自由に連想することによって、徐々に心が穏やかになっていきます。
周囲の信用できる人に相談することで、解消する場合もありますが、心の片隅に凝り固まってしまった感情は、カウンセリングをしながら解決していくことが良いと思います。
それぞれの教え
心理学には、いくつかの種類や方法があり、研究者も数多く存在しています。
今回はフロイトから精神分析学を学んでいたユングと、フロイトと一緒に研究していたアドラー、そしてフロイトの教えを見ていこうと思います。
ユングはフロイトから、精神分析学を学んでいましたが、考え方の相違から独自で研究するようになりました。
「無意識」の考え方では、フロイトは自分で意識できない、自分の知らない部分と考えていました。
ユングは、集合的無意識として、人間の無意識の奧底にある、個人の経験を越えた潜在能力があると主張しました。
ユングはカウンセリングの療法として、クライエント(相談者)に気づかせることを目的とした、芸術療法を取り入れました。
本人が気づいていない潜在能力を引き出すことができ、カタルシス効果も得られる療法を、自分の悩み解消法から生み出しました。
またアドラーは、フロイトの共同研究者でしたが、やはりフロイトとの考え方の相違から離れていきました。
フロイトは問題の原因は過去にあるとして、幼児期の経験から現代までを辿ってみることに対し、アドラーは問題の解決には過去の経験は必要なく、これから生きるための目的によって解決するものとしました。
まとめ
カタルシス効果、カタルシス療法は、生きる意欲を取り戻すことができるので、どんどん取り入れていくことが、元気に楽しく生活できることだと思います。
いつまでも、もやもやイライラと一緒に生活したくないですよね?
一度早い段階でカウンセラーに相談してみるのも、個々の良い解決策となり、晴々とした気持ちで一歩踏み出すきっかけにもなります。
一人では気づかなかった何かがきっと見つかり、フロイトやユング、またアドラーが研究しながら歩んできた道を体験でき、自分の力で問題解決ができると思います。
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今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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