王様ランキングのデスパーからミランジョへの助言は、ダイダとミランジョの心に刺さり、一連の事件の首謀者のミランジョに、助言を受ける権利があるのかが疑問です。
デスパーは弟オウケンの救出を後回しにし、兄デスハーは弟オウケンを救うため、王様ランキング１位の地位を受け入れることになりました。
王様ランキングのデスパーからの助言 もしデスパーの願いを魔神に叶えてもらっていたら
「我が弟オウケンを、元のオウケンに戻してくれ！」
と、もしデスパーさんが魔神にお願いしていたら、冥府三兄弟は以前のような仲良しな兄弟になっていたはずです。
そしてデスハーも神の宝物庫へ行くこともなく、冥府騎士団も心置きなく、冥府へ帰ることができたのです。
しかしボッジがデスパーさんを止めたことにより、ミランジョ救出となってしまったのです。
ボッジはオウケンに背中を刺され、死にかけました。
ボッジは変貌してしまったオウケンに対して、恨みつらみなどは持っていなかったとは思うけれど、ミランジョ救出が先決だと思ったのでしょう。
ミランジョの思念の中から現実の世界に戻ってくる途中、デスパーさんにミランジョの過去を見せてもらい、ボッジも泣いていました。
⇒ 王様ランキングのミランジョの過去 ボッジは母の仇であるミランジョの過去を知って・・・
みんな情に熱く、良い人だと思います。
ミランジョは、オウケンを飲み込んで負傷したカゲを、治癒の魔法で助けました。
みんなそれぞれ、助け合いながら生きているのです。
王様ランキングのデスパーからの助言 ミランジョは事件の首謀者で助言を受ける権利がある？
しかしミランジョのしてきたことは、許されることではないと思います。
⇒ 王様ランキングの魔神は、人の願いを叶える悪魔の神？ 因果と痛みと苦しみの世界とは？
罪を償うために、魔神に食べられ、永遠に続く痛みと苦しみの世界へと行かされたのです。
それを、ダイダの願いで生き返らせ、おまけにダイダの妻になるということで、守ってもらえるようになったのです。
こんな虫の良い話があっても良いのでしょうか？
デスパーはミランジョに対し、助言をしています。
それも一言ではなく、半分説教、半分励ましの言葉を述べています。
王様ランキングのデスパーからの助言 隊長の言葉を遮りデスパーはミランジョに助言を
まずは冥府騎士団隊長の言葉から。
「オウケン様をお救いすることが、我らの悲願だった。」
「この女には、責任をとってもらう。」
悲願とは、成し遂げたいと思う悲壮な願いで、冥府騎士団団長のオウケンの下で働いてきた隊長にとって、団長の復帰を心から望んでいたのです。
その気持ち、よくわかります。
冥府の罪人となってしまったオウケンを追って、隊長らはボッス王国まで馬に乗ってやってきたのです。
デスパーさんはどんなことをミランジョに言っているのでしょう。
「あい、わかった。その代わり、金銀財宝はたくさんもらいますよ。」
隊長には、
「オウケンは不死身だし、また次がありますよ。」
と言い、ミランジョの前に立つと、
「一言良いですか？ あなたの過去を見ました。苦しみの過去を。」
「なぜあなたが罪を犯すことになったのか、もうそんな悲しいことが起こらないよう、教訓を次の世代に伝える。それがあなたの使命、罪滅ぼしになるかもしれないですね。」
「だからこれからは、みんなを幸せにして、あなたも幸せにおなりなさい。」
そして振り返って隊長に、
「これで良いでしょう？」
と言うデスパーさんですが、隊長の気持ちを考えると、これで良いはずないですよね〜〜
まぁ一番悔しい思いをしているのは、魔神の頭をずっと大事そうに抱えていたデスパーさんだと思いますけど（笑）
⇒ 王様ランキングの魔神の子は可哀想 第二十二話「魔神との約束」でダイダがお願いしたのは？
王様ランキングのデスパーからの助言 ダイダからのお礼の言葉と成長したダイダ
傍にいたボッジとカゲが、デスパーさんに寄り添い、まるで2人のお父さんみたいなデスパーさんです。
「いいこと言うじゃんかよー！」
とカゲが喜び、ボッジもデスパーさんの腰回りにへばりついています（笑）
ダイダは深々とデスパーさんにお辞儀して、
「ありがとうございます。」
「兄のことについても、あなたに感謝のしようがない。」
と急に大人びたダイダが、お礼を言っています。
デスパーさんはボッジについて、本当によく観察していたことがわかります。
「私はボッジ君の視野を広げてあげただけです。」
「ボッジ君はずぅ〜っと、みんなの知らないところで己を鍛えていました。」
「誰にも気づかれず、評価されなくても自分を信じて。」
⇒ 王様ランキングのボッジは活人剣で覚醒？ デスパーさんは素晴らしい師匠！
それを聞いてダイダは、
「兄上は良き師に出会いました。」
と言いましたが、隊長がデスハー様への報告はどのように？と言い、我に返るデスパーさんだったのです。
王様ランキングのデスパーからの助言 なぜかあっさり了解したデスハー
オウケンを救うチャンスを逃してしまったデスパーさん。
全てを知った兄デスハーは、
「なんだと？」
と言って、座っている椅子の肘掛けを握りつぶします。
デスハーは王様ランキング協会の審査員と交渉中だったのです。
しかしすんなり許したデスハーでした。
「わかった。ならばきっちり賠償の金品はもらってこい！」
あまりにあっさり許してもらえたので、
「しかし・・・」
「なんだ、他に何か手があるのか？」
「いえ、わかりました。」
と兄弟のやりとりはここまでです。
⇒「王様ランキング」神の宝物庫には何がある？ 宝物庫にはデスハーも足を踏み入れる？
王様ランキングのデスパーからの助言 ミランジョは事件の首謀者で助言を受ける権利がある？まとめ
デスパーから助言してもらったミランジョ、ダイダの妻となり守ってもらえることになったミランジョ、確かにミランジョの過去には同情しますが、これで本当に良かったのでしょうか？
しっかり罪を償ってから結婚するのであれば、文句はないのですが、非力に生まれてきたボッジや、暗闇の中へ送られたダイダ、暗殺されたシーナ王妃、そして殺されかけたヒリング、被害を被った四天王、デスパーさんと冥府騎士団隊長、本当にみんなの本心が知りたい感じです。
ボッジの母シーナ王妃はもう許していて、ダイダはミランジョを妻に迎え入れようとしているので、とうに許していますよね？
⇒ 王様ランキングのカゲ・ボッジ・ミランジョ、亡くなった３人の母の気持ちは？
四天王は呆気にとられていますが、あまりにも早い展開についていけない感じに思います。
結論から言うと、ミランジョの過去は可哀想でしたが、やってきたことは極悪非道で許されるものではないので、デスパーさんの有難い助言など受ける権利はないと思います。
しばらくは保護観察下に置いて、行動を監視した方が良いと思いました。
ボッス王国を滅ぼそうと考えていたなんて、本当に恐ろしい人だと思います。
しかし、みんなの勇気は素晴らしいと思いました。
これからのボッス王国は、やはりボッジが引き継ぐのでしょうか？
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