『王様ランキング』は、多くのファンに愛される一方で、過去に炎上したことでも知られています。
特に、作中の民族対立の描写が特定の国を連想させるとして議論を呼び、作者・十日草輔さんに対する批判や誹謗中傷が広がりました。
また主人公に障害があることから、そのことについても誹謗中傷のターゲットにされました。
ここでは、『王様ランキング』の炎上の原因や、作者のこれまでの経歴、さらには裁判にまで発展した経緯について追っていこうと思います。
- 『王様ランキング』が炎上した理由と経緯
- 作者・十日草輔氏の経歴や苦労
- 誹謗中傷への法的対応とその結果
『王様ランキング』炎上の発端とは?
『王様ランキング』は、耳が聞こえず非力なボッス国の第1王子であるボッジが、奮闘する感動的なストーリーが人気の作品です。
しかし、2019年に掲載された112~113話が「特定の国を風刺しているのではないか?」との疑惑が持ち上がり、SNS上で炎上しました。
特に、作品内の「ホウマ国」と「ギャクザ国」の関係が歴史的な出来事と重なるとして、議論が過熱しました。
作中の民族対立描写が物議に
問題となったのは、作中で貧しい国(ギャクザ国)が、豊かな魔法国の「ホウマ国」に支援されて発展したという設定です。
しかし、魔法国の「ホウマ国」が神国との戦争に敗れると、ギャクザ国は「ずっと魔法国に搾取されていた」と態度を翻し、神国の味方になります。
この展開が、歴史的な特定の国同士の関係に似ていると指摘され、一部の読者から批判が殺到しました。
「韓国風刺」との指摘が広がる
炎上の主な原因は、「ホウマ国」と「ギャクザ国」の関係が、「日本と韓国の歴史をモデルにしているのではないか?」と解釈されたことです。
この指摘を受けて、ネット上では「作者はネトウヨ(ネット右翼)なのか?」という議論が巻き起こりました。
一方で、反対派からは「特定の国をモデルにしたという証拠はない」「単なるフィクションだ」と擁護する声も上がりました。
作者・十日草輔さんの経歴と苦労
『王様ランキング』の作者である十日草輔さんは、長年漫画家を目指しながらもなかなか成功できず、40代になってからWeb連載を始めました。
彼の人生は決して順風満帆ではなく、多くの困難を乗り越えてきました。
そんな彼の経歴や苦労を知ることで、作品の背景への理解も深まるでしょう。
40代で漫画家として成功するまで
十日草輔さんは、もともと20代の頃から漫画家を目指していましたが、なかなか芽が出ず、Webデザイナーとして働いていました。
しかし、40代になってから漫画投稿サイト「マンガハック」で『王様ランキング』の連載を開始しました。
これがSNSを中心に爆発的な人気を呼び、一気にヒット作へと成長しました。

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過去の挫折やブラック企業経験
作者自身は、過去にブラック企業で働いていた経験があり、その影響からかネガティブ思考で愚痴が多いと評されることもありました。
また、家族を早くに亡くし天涯孤独だったことも、彼の性格や作品に影響を与えたのではないかと言われています。
ネット上での誹謗中傷と訴訟
炎上後、作者に対する批判や中傷が過熱し、一部では「精神的に問題がある」「汚部屋の住人」などの悪意ある書き込みも増えました。
さらに、彼の作品に登場する子供キャラクターが多いことを理由に、事実無根の「小児性愛者」認定をする人も現れました。
作者への批判が過熱した理由
ネット上では、過去の発言や生活スタイルを取り上げて攻撃する動きが見られました。
作者がSNSで発信する内容の一部が、「気持ち悪い」とされ、作品とは関係のない部分まで誹謗中傷の対象となっていきました。
中傷者への法的措置とその結末
耐えかねた作者は、誹謗中傷を行った女性の一人を名誉毀損で訴えることを決意しました。
しかし訴訟は難航し、最終的にわずかな賠償金しか認められない結果となりました。
また、訴訟を担当した弁護士とも意見が対立し、弁護士の実名を挙げて批判する漫画を公開したため、それが削除される事態にまで発展しました。
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炎上後の『王様ランキング』と作者の現在
炎上や訴訟騒動の影響で、作者は2021年から連載を中断していました。
しかし、作品自体の人気は根強く、海外でも高い評価を受けています。
ファンの間では復帰を望む声もあり、現在はマンガハックにて掲載が再開されています。
最新情報は、↓こちらをご覧ください。
作品の評価はどう変わったのか?
炎上当初は批判の声も多かったものの、時間が経つにつれ、「作品と作者の問題は切り離して考えるべき」という意見も増えました。
そのため、今でも『王様ランキング』は評価の高い作品として認識されています。
作者の今後の活動に影響は?
現在、作者は公の場にほとんど姿を現していませんが、映画化の話もあり、新たな作品を発表する可能性もあります。
今後の動向に注目が集まっています。
まとめ:『王様ランキング』炎上騒動から学ぶこと
『王様ランキング』の炎上騒動は、フィクション作品が歴史や政治と絡めて解釈されるリスクを示しました。
また、作者への過剰な誹謗中傷が、精神的に大きな負担を与えたことも問題視されています。
今後、作品の評価と作者個人への批判を分けて考えることが、健全な議論につながるのではないでしょうか?
王様ランキングを応援する1人として、今後も見守っていこうと思っています。
- 『王様ランキング』は2019年の112~113話が民族対立を連想させるとして炎上
- 作者・十日草輔氏は40代で漫画家デビューし、苦労人として知られる
- 炎上後、作者への誹謗中傷が激化し、一部の投稿者を名誉毀損で提訴
- 裁判では思うような結果を得られず、弁護士とも対立する事態に発展
- 作者は公の場に出ず、『王様ランキング』の連載が休止していたが現在は再開
- 作品の評価は依然として高く、海外でも人気を維持している
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