宮崎駿監督の名作として知られている、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞した「千と千尋の神隠し」の舞台化が決定し、2022年2月から東京帝国劇場、大阪、札幌、名古屋と開催され、宮崎アニメにますます拍車がかかり、スタジオジブリから2015年に「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ」に入社した日系人のアミ・トンプソンさんに、宮崎駿監督がかけた言葉が今でも彼女の仕事の起爆剤になっています。
「千と千尋の神隠し」の主役には?
主人公の千尋役には、今回舞台初挑戦となる橋本環奈さんと上白石萌音さんが、Wキャストで舞台に立つということで、映画を観た時はまだ小学生だった橋本さんは、まさか自分が演じるなんて感無量で、舞台の歴史を作り上げる責任を感じているということでした。
上白石さんも、世界から愛され続ける作品なので緊張していて、しかし素朴で勇敢な少女の千尋を完全燃焼で演じていきたいという意気込みが感じられました。
千と千尋の神隠しの生みの親である、宮崎駿さん
東京で一族が経営する「宮崎航空興学」の役員を務める家に生まれ、幼少期は運動が大の苦手でしたが、絵は上手で読書家でもあり、手塚治虫さんや杉浦茂さんの漫画や、福島鉄次さんの絵物語「沙漠の魔王」のファンでもあり、東映動画製作の「白蛇伝」にも感動していました。
学習院大学に進学し、児童文学サークル(児童文化研究会)に所属します。
アニメーターとして東映動画に入社1年後に観た、ソ連製作長編アニメーション映画「雪の女王」に強い感銘を受け、その後、高畑勲さんや森康二さん、大塚康生さんと3年がかりで大作の「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1965-1968年)を作り上げています。
ルパン三世やアルプスの少女ハイジ
視聴率が低迷していたTVアニメの「ルパン三世」の演出を引き受けることになりましたが、視聴率はあまり回復しなくて、それでも高畑さんと大塚さんと一緒に、「ルパン」の基礎となる部分を作り上げていきました。
その甲斐あって「ルパン三世 カリオストロの城」はその後大ブレークし、いつまでも視聴者の心に残るアニメとなりました。
1974年にTV放送したアニメ「アルプスの少女ハイジ」は、全カットの場面設定や画面構成などのレイアウトを担当しています。
それ以前の、子供向けの2本の映画「パンダコパンダ」(1972年1973年)では、脚本や面設定、美術や原画などを担当していて、主人公の女の子がハイジみたく可愛くて、お父さんパンダがトトロみたいで、ヒントが「パンダコパンダ」にあるように思えました。
「未来少年コナン」や「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」など、おなじみのアニメが次々と作られていきました。
アミ・トンプソンさんにかけた言葉
宮崎駿監督が、ディズニー「シュガー・ラッシュ:オンライン」のアート・ディレクターである日系人のアミ・トンプソンさんにかけた言葉が気になるところですが、アミさんのご紹介からしてみたいと思います。
ディズニーの「シュガー・ラッシュ:オンライン」のアート・ディレクターに大抜擢されたアミさんですが、小さい頃はセーラームーンやディズニーのキャラクターの絵を、毎日何枚も描くほどのアニメ大好き少女でした。
カナダのシェリダン大学を卒業し、高校生の時に自分の作品集を送ったことがきっかけで入社した「スタジオジブリ」で、キャラクターに命を吹き込むような地道な作業をしていました。
スタジオジブリに行った初日、宮崎駿さんがコーナーから突然現れて、ライトテーブルの使い方や紙の場所などを親切に教えてくれ、「じゃあ楽しんでね!」と声をかけてくれたそうです。
その言葉が今もずっと忘れられず、今回の映画製作も楽しみながらやれたそうです。
紙とペンを持って外に出かけていき、たくさんのものを描いて経験を積んでいきたいそうです。
アミさん(Ami Thompson)は大阪生まれで、2015年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社しています。
「シュガー・ラッシュ:オンライン」については、こちらの予告編をご覧ください。
2018年12月公開映画
まとめ
宮崎駿監督が手掛けた「千と千尋の神隠し」が舞台化され、ディズニー「シュガー・ラッシュ:オンライン」のアート・ディレクターである日系人のアミ・トンプソンさんには、彼女の人生の起爆剤となる言葉をかけられ、凄い方だとつくづく思ってしまいました。
主人公の千尋を務める橋本環奈さんと上白石萌音さんは、初舞台ということでかなり緊張しているみたいです。
アニメとは違う世界が展開されることを期待しています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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