新型コロナウイルスのワクチン接種の注射器が、通常5回しか接種できないところ、大阪に本社がある二プロでは1瓶から6回の接種が可能になり、急ピッチで現在タイで製造していますが、3月に入り東京に本社があるテルモが、1瓶から7回接種可能な注射器の製造を、3月末から開始することを発表しました。
テルモの注射器
テルモが米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを、1甁で7回接種可能な注射器の製造販売について報告し、5日に厚生労働省が承認しました。
今年度は2000万本の製造販売を予定しているそうです。
二プロの注射器は6回接種なので、今後まだまだ改良の余地がありそうです。
二プロの注射器については、こちらをご覧ください。
ワクチンの効果
ワクチンの効果を高めるために皮下注射で、従来の注射器に比べて薬液が筋肉まで届くように針を3ミリ長く改良しました。
イタリアの総合病院のある研究者チームが発表した内容に、肥満の人は健康な人に比べて、ファイザー社のコロナワクチンの効果が半分くらいしか見受けられないとありました。
そのような問題も含め、また抗体依存性増強(ADE)など重篤な副反応が発生する恐れも考慮しながら、開発されるワクチンの安全性及び有効性について継続的に情報収集をしながら進めていく必要があります。
テルモとニプロ
ファイザー社のワクチン接種では、確保した従来の注射器では1瓶で5回の接種が限界でしたが、ニプロが製造した注射器では1瓶で6回接種が可能になり現在増産している状況です。
しかしテルモが、7回接種が可能な注射器を3月末から製造開始するということなので、二プロもうかうかしていられなくなりました。
以下がテルモ株式会社とニプロ株式会社の会社の特徴になります。
テルモ
テルモは、1921年9月に東京渋谷区に設立し「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、約100年の歴史を持つ日本発の医療機器メーカーです。
世界160以上の国と地域で事業を展開し、25,000人以上のアソシエイトが革新的なソリューションを届けるために日々働いています。
体温計の国産化から始まり、設立以来医療の基盤を支え続けてきました。
現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品やサービスを提供していて、患者さんや医療従事者をはじめ、広く社会にとって価値ある企業を目指しています。
二プロ
二プロは、1954年7月に大阪府大阪市に設立して、医療機器、医薬品、ガラス製品の製造販売の運営を行っています。
人工透析の分野では医療に大変貢献されています。
まとめ
米ファイザー社の新型コロナワクチンを有効的に活用するために、医療機器メーカーが注射器の開発に乗り出していて、皮肉にもコロナによってまた医療の面で進化が見られています。
歴史が古いテルモが7回接種の注射器を開発して、これでまた多くの人たちがワクチン接種を受けることが出来ます。
薬液が筋肉まで届くように針を3ミリ長く改良されましたが、肥満の人はワクチン効果が半減することがイタリアの総合病院でわかっているので、まだまだ注射器の改良は必要です。
コロナによってオンライン化が進み、在宅勤務や宅配サービスの強化、そして医療技術の進化など、デジタル社会へ一歩一歩近づいています。
産業用ロボットやAIが活躍し始めてきているので、時代に乗り遅れないように情報収集はやっていきたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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