3月8日に東京のグランドプリンスホテル新高輪で開催された、第47回日本アカデミー賞の授賞式で、安藤サクラさんは最優秀助演女優賞を受賞しました。
2023年の映画「ゴジラ-1.0」での印象的な演技での受賞でしたが、2018年公開の万引き家族は、今でも印象に残っています。
⇒ 安藤サクラさんが最優秀助演女優賞獲得!第47回日本アカデミー賞「ゴジラ-1.0」の役柄で高評価!
役柄では親戚関係だったのか?または全てがかりそめの間柄だったのか?映画を観た人の
コメントから考察してみようと思います。
「万引き家族」の家族構成と関係性
『万引き家族』は、血のつながりではなく、困難な状況の中で偶然出会い、一つ屋根の下で支え合うことで家族としての絆を深めていく人々の物語を描いています。
この作品は、社会から見放された人々が互いに寄り添い、生きていく様を通じて、家族の本質について問い直します。
映画は、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)、その息子祥太、信代の妹亜紀、そして治の母初枝(樹木希林)によって形成される家族を中心に展開します。
彼らは血縁関係にはないが、生活のために万引きを共にし、厳しい世の中を生き抜くために互いに支え合います。
特に、治が寒い中で震える幼い女の子ゆりを家に連れて帰ったことから、この家族に新たな絆が生まれ、彼らの関係性がさらに深まります。
- 監督:是枝 裕和
- 脚本:是枝 裕和
- 公開:2018年6月8日(日)
- 時間:120分
- 音楽:細野 晴臣
安藤サクラの役柄とその複雑な背景
安藤サクラ演じる信代は、表面上は普通の母親に見えますが、彼女自身もまた過去に捨てられた一人です。
彼女の複雑な過去と、家族に対する深い愛情が、映画の重要な魅力の一つです。
家族内の役割と個々の背景
治は家族を支えるために日雇い労働をし、信代はクリーニング店でパートタイムの仕事を持ちながら、ゆりを娘として迎え入れます。
初枝は年金を家計に貢献しつつ、家族の心の支えとなります。各人物が持つ複雑な過去や現在の苦悩が、彼らが互いに寄り添う理由を形成しています。
樹木希林の役柄と家族内の役割
樹木希林演じる初枝は、家族の高齢者でありながら、その過去と現在の行動が家族構成員間の関係に影響を及ぼしています。初枝のキャラクターは、見捨てられた人々が互いに支え合う家族の象徴です。
社会的背景と映画のテーマ
『万引き家族』は、日本社会における貧困、孤立、家族のあり方について深く掘り下げています。
伝統的な家族の概念を超えた家族像を描きながら、社会の縁辺で生きる人々の実情を照らし出します。
この映画は、血の繋がりよりも強い絆で結ばれた家族の姿を通して、視聴者に家族とは何か、本当の意味での家族を支えるものは何かという問いを投げかけます。
家族が万引きを行うことは、彼らの生存戦略の一部として描かれていますが、それ以上に、彼らが直面する社会的な困難を象徴しています。
この行為は、経済的な苦境にある人々が直面する現実と、彼らがそれにどう対峙していくかを示しています。
視聴者からの素朴な疑問とコメント
引用:Yahoo!知恵袋
- 樹木希林と安藤サクラは血縁関係にない。樹木希林は安藤サクラの母親ではない。
- 安藤サクラの実際の虐待していた母親は別に存在する。
- リリー・フランキーも樹木希林と血縁関係にない。
- 安藤サクラと亜紀が腹違いの娘であるという説明は全くの嘘。
- 家族内での血縁関係は一切なく、内縁の関係や互いに拾い合った関係によるもの。
- 安藤サクラは、母親、父親、もしくは夫からの虐待を受けていた可能性がある。
- リリーフランキーが安藤サクラを救出し、リリーフランキーの出所後、樹木希林と偶然出逢い、一緒に住むことになった。
- 出逢いの具体的な経緯(パチンコ屋での出会いなど)は映画では明言されておらず、視聴者の想像に任されている。
安藤サクラと樹木希林は親戚?「万引き家族」のあらすじと視聴者のコメント!まとめ
『万引き家族』は、単なるエンターテインメントを超え、社会に対する鋭いメッセージを持つ作品です。
映画を観た多くの人々は、家族の定義や社会的孤立について改めて考えさせられるでしょう。
この作品の魅力は、不器用ながらも一生懸命に生きるキャラクターたちが見せる、人間らしさと温もりにあると言えます。
社会的テーマを扱いながらも、人々が互いに絆で結ばれ、支え合うことの美しさを描き出している点が、この映画が多くの人々に愛され続ける理由だと思います。