北里柴三郎が2024年度の上半期を予定に、新千円札として刷新することを財務省は、2019年4月9日に発表しました。
黄熱病の治療で活躍した野口英世が指示した人物、破傷風やペスト菌の研究で功績を上げた北里柴三郎について調べてみました。
医学の道に進んだ理由
今から約170年前の1853年に、熊本県阿蘇郡に生まれた柴三郎は、由緒正しい武士の家系で育ち、武芸に明け暮れる生活をおくっていました。
柴三郎が15歳の時、明治維新がありそれまで励んできた武芸の道は絶たれ、廃藩置県で熊本藩の藩校が廃止したために、気がのらないまま熊本医学校に入学しましたが、西洋の学術(蘭学)に関心を引かれ、医学の道に進むことになりました。
学校でオランダ人医師のマンスフェルトと出会い、顕微鏡を使って人体の組織を覗いたことをきっかけに、ますます医学に興味を抱きました。
熊本医学校を卒業後、東京大学医学部に進学して、大学卒業後は内務省衛生局に入局し、衛生事業で活躍されました。
細菌学を扱うようになった理由
1886年、柴三郎が33歳の時、明治政府が文明開化を急速に進めていくために、国内で優秀な人材を海外留学させました。
内務省勤務の柴三郎もその一人となり、ドイツへ留学することになりました。
ベルリン大学で細菌学の権威、ロベルト・コッホに指示し、細菌学を学ぶようになりました。
新1万円札、新5千円札は?
1万円札は現在の福沢諭吉から渋沢栄一へ、5千円札は樋口一葉から津田梅子へ変わり、紙幣の刷新は2004年から20年ぶりのことになります。
渋沢栄一は、日本の武士であり官僚であり、実業家であり慈善家として活躍されました。
津田梅子は日本の教育者で、日本における女子教育の先駆者として高く評価され、現在の津田塾大学(女子英学塾)を創立しました。
まとめ
新しいお札が加わることは嬉しいことです。
日本の歴史を作った著名人や、伝記などでも有名な偉人について、お札によって改めて知ることができるので、日本人としては重要なことだと思います。
北里柴三郎が研究していた細菌学と、現代の細菌とはだいぶ変化していて、未知の領域だと思いますが、170年前から研究者がいてくれたから今の医学も発達して、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンが開発されていくのだと思います。
人の力って凄いですよね?
人の命を救えるのは、やはり人しかいないことを改めて知りました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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