パリの街並みは、長らく電動キックボードで賑わってきましたが、その歴史に終止符が打たれることとなりました。
多くの市民や観光客が利用していたこの共有サービスは、安全性や運転マナーの問題が取り沙汰され、最終的には廃止となってしまいました。
その背景にあるものや、今後の対応についてと、日本では大丈夫なのかを考えてみたいと思います。
電動キックボード共有サービスの興隆と課題
2018年、ヨーロッパで初となる電動キックボードの共有サービス市場がパリで解放されました。
学生や若者を中心に急速に人気を集め、3つの異なるレンタル業者が市場に参入。
しかし、サービスの普及とともに、安全性や街の風景に対する懸念も高まっていきました。放置されたキックボードが街中に散乱し、事故の原因となることも少なくありませんでした。
住民投票と電動キックボードの禁止
パリ市長のアンヌ・イダルゴ氏の提案で、2023年4月2日に、電動キックボードの今後について市民の意見を求める住民投票が行われました。
「パリ市内での電動キックボード・シェアリング事業の存続の有無」についての投票です。
投票率は7.5%と低かったものの、その9割がキックボードの禁止を支持。
この圧倒的な結果を受け、8月31日をもってサービスは終了。1万5000台の電動キックボードは街から姿を消しました。
利用者のマナーの悪さが指摘!
パリ市は電動キックボードのシェアリングを、いち早く取り入れた大都市だったのですが、ふたり乗りや、飲酒運転、また違法な場所での駐車など、利用者のマナーが悪く、それを取り締まっても一向に良くなりませんでした。
日本国内でも法改正によって、2023年7月から16歳以上から電動キックボードに乗ることが可能になりました。
「パリじゃ禁止になったのに、日本では大丈夫なのか?」
という声も多数出ていますが、どうなっていくのでしょう?
⇒ 電動キックボード事故増加懸念の声・法改正で16歳以上免許なしで利用可能!
電動キックボードの代わりとしての自転車
パリでは、電動キックボードの共有サービスが終了し、今は多くの人々の移動手段として注目されているのが自転車です。
既にキックボードの共有サービスを提供していた業者からは、新たに自転車のレンタルサービスが始まっています。
対応が早いですね?^^
観光客や市民の中には、キックボードよりも自転車の方が、扱いにくいと感じる人もいるようですが、安全性や移動範囲の広さを考えると、自転車が新たな選択肢として広がっていくことでしょう!
パリ電動キックボードの共有サービス終了〜まとめ
パリの電動キックボード共有サービスの終了は、都市の移動手段に求められる、安全性や持続可能性の重要性を改めて示すものとなりました。
今後の都市の移動手段としては、環境に優しく、安全で、使い勝手の良い方法として、自転車へ転向にしたようです。
日本でも、電動キックボードの利用者が増加していくと予測されています。
すでに交通マナーを知らない人たちが利用しているようで、危険であるという声があがっています。
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まずは、身の回りのチェックから始めてみましょう!