日常生活には決まって、ストレスや悩みごとがつきものです。
クライエント(相談者)は心理カウンセラーに相談することによって、問題解決への最短距離を取り、コミュニケーションによってカタルシス効果を得る場合があります。
前回はそのカタルシス効果についてみてきましたが、今回は心理学上の主な療法(交流分析)について、詳しくみていこうと思います。
交流分析とは?
人々が抱えるほとんどの悩みは人間関係から発しているもので、人と人との関わり方が上手くいけば、悩みの大半は解決します。
これを提唱したのは、カナダ出身の精神科医エリック・バーン(死没60歳)です。
交流分析の7要素
1. 自我状態
2. 対話分析
3.ストローク
4.人生態度
5.時間の構造化
6.ゲーム分析
7.人生脚本
ちょっと見ただけでは理解に難しい7項目ですが、言動が密接な関係を持ち、少しの言動の変化で問題解決に繋がっていくのです。
1は、親の影響を受け継いだ思考・感情・行動や、成人の思考・感情・行動、子どもの頃と同じような思考・感情・行動の3つの状態を表します。
2は、1のことを理解した上で、適切なやり取りの方法を考えていきます。
3は、相手の存在を認める、すべての言動(ふれあうこと)を示します。
4は、どのような態度で人生を歩んでいくべきか、相互理解を目指します。
5は、生きがいのある、自分の時間の使い方を探求します。
6は、人間関係のトラブルを示します。
7は、人生のシナリオを、遡って本来あるべき自分を取り戻します。
以上7つの要素から、クライエント(相談者)の現状の生活で、どのように他者と関わるべきかを検討して、思考の変化を促していきます。
ストレスのない思考と関わり
仕事でもプライベートでも、人との関わりがストレスになり、悩み苦しむ場面があります。
そんな時「自己否定・他者否定」のように、両者受け入れることが難しくなり、劣等感や無気力、恐怖や絶望感が強くなり、見捨てられた気持ちになると苦しむ時間が長くなり、心身共に疲れてしまいます。
また「自己肯定・他者否定」や「自己否定・他者肯定」の場合でも、人のことを卑下したり、また人を羨む結果になり、あまり好ましくない関係になってしまいます。
「自己肯定・他者肯定」のようにお互いに信頼関係を築けて、一緒に喜んだり楽しんだりできれば、ストレスのない穏やかな生活が送れます。
日頃のコミュニケーションから・・・
以上のことを考えると、問題を解決していくには、日頃のコミュニケーションにあることがわかります。
相手のことを大切に思いながら接すると、それが自分に跳ね返ってきます。
会話のキャッチボールが上手にでき、それが行動にも現れると、自然と状態が良くなっていき、毎日楽しく生活することができるのです。
まとめ
交流分析は、精神科医のエリック・バーンが提唱しましたが、クライエント(相談者)のコミュニケーション能力の成長を促していく心理療法なので、カウンセリングの難しさがあります。
相談者さんとの信頼関係がしっかり築けていないと、不安から人間不信へと加速してしまいがちです。
交流分析から、コミュニケーション能力を磨き、日常生活が楽しく有意義に過ごせると理想的です。
また、もやもやイライラが解消できるカタルシス療法も兼ねているので、誰かに話しを聞いてもらうことは大切だと思います。
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次回は、認知行動療法について書いてみたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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